第9回日本性差医学・医療学会学術集会

会長挨拶

 このたび、第9回日本性差医学・医療学会学術集会を札幌市で、さっぽろ雪まつりの前週に開催させていただくこととなりました。
 私は循環器内科出身ですが、現在はプライマリ・ケア医です。また、日本動脈硬化学会、日本臨床栄養学会、日本臨床薬理学会、日本循環制御医学会、日本未病システム学会等の評議員も拝命しており、さらに日本女性医学学会の内科医では唯一人の認定女性ヘルスケア専門医、日本性機能学会の評議員・内科医では3人のみの専門医であり、男女更年期外来を行っております。以前より天野恵子先生にご指導いただき本学会員となっておりましたが、下川理事長から理事にご推挙いただき、さらに今回第9回学術集会の会長を拝命致しました。一クリニックの所長には身に余る大命ですが、幸いにも同じ医療法人である時計台記念病院の産婦人科部長で、女性医療・女性医師の地位向上におけるわが国のリーダーのお一人であられる藤井美穂先生に副会長をお願いいただきました。
 今回の学術集会のテーマは「性差医学の視点から21世紀の地球環境をみる」と致しました。現在環境省の「エコチル研究」で、わが国の妊婦と出生児への環境汚染物質の影響がサーベイされており、母子栄養のみならず男女児への影響の違いなどが解明されつつあります。本学術集会の他のテーマとしては、更年期障害に関し、女性ならず男性についても検討したいと存じます。また、私は母、妻、娘が女性医師であり、それぞれ年代において、女性医師の結婚・育児と医師としてのキャリアーアップの問題、男性医師の役割を知る機会を得て参りました。現在の女性医療従事者にとって、キャリアーアップに必要な要件が何であるかについて、会員の皆様と議論を深めたいと存じます。さらに、現在の医療における最大の懸念のひとつは認知症です。私は日本老年医学会の代議員であり、日本認知症学会、日本老年精神医学会にも所属しており、また認知症となった親達を介護している認知症家族です。外来で各種認知症患者の診断・治療も行っております。性差医療の観点から、女性の社会進出への足かせともなり得る認知症を取り上げたいと存じます。その他、種々のシンポジウム、教育セッション、スポンサードセミナー、ランチョンを準備しており、会員の皆様の御提案を取り入れ、プログラムを作成したいと存じます。
 今回の学術集会は北海道で、しかも厳寒期に開催されます。若い研究者やメディカルスタッフに多数ご参加いただけるように、トラベルグラント、若手研究者への奨励賞を用意しております。学会員の皆様におかれましては、若手研究者・メディカルスタッフ・学生の方々と共に、是非札幌にお越しいただきたいと存じます。
 充実した学術集会となりますよう、皆様の御参加と御支援を宜しくお願い申し上げます。

第9回日本性差医学・医療学会学術集会  
会長 佐久間 一郎  
(社会医療法人社団カレスサッポロ 北光記念クリニック 所長)